仮想通貨アナリストたちは、過去30日間で11.39%下落しているものの、歴史的データに基づいて、ビットコインの半減期後数ヶ月以内にイーサリアム(ETH)の価格が大幅に上昇する可能性があると予測している。

一方で、あるリサーチャーは上場投資信託(ETF)の否認がされたとしても、必ずしも価格下落につながらないと考えている。

「ETFが否認されたとしても、市場はまだそれを織り込んでいないため、それほど弱気ではない。伝統的なファンドの入口として私たちはビットコインETFを持っている」と、ハッシュキー・キャピタルのリサーチヘッドであるジュピター・チェン氏はコインテレグラフに語った。

しかし、チェン氏はステーキングを伴う現物イーサリアムETFが承認された場合、「本当に強気」になると信じている。彼は、承認がショートポジションの清算を引き起こし、それがさらに価格を押し上げる可能性があると説明した。

コイングラスのデータ によると、今週のイーサリアム価格の急落により、過去24時間で3913万ドルのロングポジションが清算された。また、同じ期間に1566万ドルのショートポジションが清算された。

. Source: CoinGlass

現在の価格は3293ドルで、1.5%の下落である3250ドルになると、7096万ドルの清算が発生することになる。チェン氏は、市場がそれに強く賭けていないため、ETH先物の未決済建玉に大きな影響を与えるとは予測していない。

現在、イーサリアム先物の未決済建玉は128億9000万ドルだ。一方、ビットコインは約2.5倍大きな未決済建玉で、317億4400万ドルに達している。

イーサリアムのチャートパターン

一方人気トレーダーのジェレは、4月20日のビットコイン半減期に向けてイーサリアムの価格チャートに明確なパターンが形成されていることを指摘している。

「最後のビットコイン半減期はETHにとって、強く走り出す合図だった」とジェレはのべた。前回のビットコイン半減期は2020年5月11日に発生し、その時のイーサリアムの価格は約210ドルだった。 コインマーケットキャップのデータ によると、わずか3ヶ月後の8月14日にはイーサリアムが433ドルまで急騰し、106%の価格上昇を記録した。

Source: Jelle

ジェレは2023年6月以降のイーサリアムの価格チャートに、2020年5月からの拡大視点でみられるような明確な上昇トライアングルが形成されており、今後の価格上昇の可能性を示唆していると指摘している。

一方、チェン氏は「ETHシーズンはまだ来ていない」と予測している。

ただし、最近の報道によると、米証券取引委員会(SEC)がイーサリアム財団を調査していることを受け、現物イーサリアムETFの承認についての楽観論は少なくなっている。3月20日、SECがイーサリアム財団と協力してきた企業にいくつかの召喚状を発行したと 報じられた 。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。