仮想通貨に特化したベンチャーキャピタルであるパラダイムが新たなレイヤー1ブロックチェーンネットワークへの2億2500万ドルの資金調達ラウンドを主導している。このネットワークはソラナなどの主要ネットワークと市場シェアを競うことになる。

ブロックチェーン企業モナド・ラボが完了させたこの資金調達ラウンドは、イーサリアムよりも速度が速く、コストが低い新しいレイヤー1スマートコントラクトネットワークの構築を目指している。モナド・ラボの創業者であるケオネ・ホン氏は フォーチュンのインタビュー で、「およそ2年間の開発期間を経て、現在に至る」とのべた。「多くの研究コミュニティがロールアップやデータ可用性、スケーリングの他の方向に注目していた時、モナドは純粋な実行面に焦点を当てた」。

モナドは 3月14日の投稿 によれば、新しいL1はイーサリアム仮想マシン(EVM)と100%互換性があり、秒間最大1万トランザクションを処理できるという。

イーサリアムは分散型金融(DeFi)のホームであるが、ネットワークの混雑時には高額なガス料金が発生するなどの問題がある。モナド・ラボは、実行に焦点を当てたL1でこれらの短所を改善することを目指しているという。ホン氏は「より高性能なEVMへの大きな需要があることに気づき、この需要にもかかわらず、実際にこの問題に取り組んでいる人はいなかった」とフォーチュンに語った。

仮想通貨ベンチャーキャピタルの資金調達は増加している。ビットコインのレイヤー2ネットワークであるメゾは4月9日、パンテラ主導の2100万ドルのシリーズA資金調達ラウンドの完了を発表した。メゾはトークンを保有する時間に基づいて投資家に利益を提供するサービスを展開している。

4月3日には、パラダイムが新しいファンドのために最大8億5000万ドルを調達する交渉を進めているとの 報道があった 。仮想通貨コリョのデータ分析プラットフォームによると、仮想通貨VCの資金調達は2024年第1四半期に前四半期比38%増加し、2年間の低迷から回復した。