エルサルバドルで建設予定の新しいハンプトン・バイ・ヒルトンホテルの一部を、ビットコインのレイヤー2であるリキッドネットワークで発行されるトークン化証券を購入することで所有できるようになる。

エルサルバドルで初めてのトークン化資産の募集は、エルサルバドルで初めてライセンスを取得し登録されたデジタル資産プロバイダーであるビットフィネックス証券によって行われる。債務はインベルシオネス・ラグアルディアから発行される。

このホテルはエルサルバドル国際空港に建設され、インベルシオネス・ラグアルディアはクラウドファンディングを通じて625万ドルを調達し、5年間の期間で10%のクーポンを提供する予定だ。

ビットフィネックス証券の技術責任者であるパオロ・アルドイーノ氏は4月11日の声明で、「これは、初期段階にある資本市場の発展にとって重要な一歩であり、新しい主要な資産クラスを市場に導入するものだ」と述べた。「通常、このような資産に投資する機会がない投資家にとっては初めて投資する機会を獲得し、資本へのアクセスが少ない市場の発行体は、新しい資産クラスを利用して資金調達ができる」。

投資家は最低1000ドルの投資をして、リキッドネットワーク上でHILSVというティッカーのトークンを購入する必要がある。リキッドネットワークは、サイファーパンクであるアダム・バック氏が率いるビットコインインフラ企業ブロックストリームによって2018年に構築された。

このホテルは5階建て、80室の客室、5つの商業スペース、そしてプール、レストラン、ジム、庭園、多目的室などの設備を持つ計画だ。HILSVトークンの保有者には、投資の規模に応じてホテルでの無料宿泊が提供されるという。

エルサルバドルのホテル ビットコインのレイヤー2でのトークン化証券を活用 image 0 Source: El Economista

ビットコインへの投資と採用戦略で広く知られるエルサルバドルは、2023年4月にビットフィネックスにデジタル資産サービスプロバイダーのライセンスを付与することで、実物資産のトークン化分野への拡大を決定した。

ビットフィネックスの拡大はエルサルバドルにおけるビットコインの「資本市場の新時代」を示すものであり、地元住民に金融市場への新たなアクセス方法を提供すると、ビットコインのコメンテーターであるステーシー・ハーバート氏が指摘している。

「この資金調達は、エルサルバドルでの我々の最初の取り組みであるだけでなく、ビットコインベースの資本市場の変革力を証明するものである」とビットフィネックス証券の運営責任者ジェシー・クヌットソン氏は語った。