SEC、バイナンス訴訟でADA、SOL、MATICを証券として分類する要求を撤回

SEC、バイナンス訴訟でADAなどを証券として分類する要求を撤回

SEC （米国証券取引委員会）は、バイナンス訴訟でADA、SOL、MATICを証券として分類する要求を撤回したことが明らかになった。

💥JUST IN: The US 🇺🇸 #SEC has retracted its request for the court to classify tokens like: #Solana , #Cardano #Polygon as securities in its lawsuit against #Binance 😲

It has not been a good few days for the 🤡 #GaryGensler pic.twitter.com/WMWl9ULa9y

— Crypto Rand (@crypto_rand) July 30, 2024

SECは仮想通貨に対して最も大きな権限を行使しており、 バイナンス （Binance）に対する訴訟で見られたように、同委員会はしばしば法的措置を用いて見解を強制している。具体的には、この訴訟はカルダノ（Cardano/ADA）、ソラナ（Solana/SOL）を含む10の仮想通貨を未登録証券として関与させており、アルトコインにとって有害な法的先例となる可能性がある。

直近では、法的な配慮からSECはこの定義を見直すことになっており、SECは裁判所に対し、アルトコインに関する部分を修正するよう求め、現在、アルトコインが証券であるか否かの判例を作ることを避けようとしているようだ。また、バイナンス訴訟における最新の進展は、多くの最大手アルトコインに大きな影響を与える可能性があり、2024年7月30日（火曜日）にSECは、訴訟におけるアルトコインに関する法的戦略を転換する計画を明らかにする文書を提出した。

当初の訴訟では10のアルトコインが挙げられていた

SECは、ソラナ、カルダノ、ポリゴン（Polygon/MATIC）を含む10種類のアルトコインに関するセクションの修正を提案し、これらのトークンは未登録証券であると主張している。

この訴訟で、取引所はバイナンスがユーザーに対して未登録の証券を提供していると訴えており、当初の訴訟では、SOL、ADA、MATIC、ファイルコイン（Filecoin/FIL）、コスモス（Cosmos/ATOM）、サンドボックス（The Sandbox/SAND）、マナコイン（マナ[Decentraland]/MANA）、アルゴランド（Algorand/ALGO）、アクシ―インフィニティ（Axie Infinity/AXS）、コティ（Coti/COTI）の10トークンが挙げられていた。

SECの修正案が可決されれば、裁判所はそれらが未登録証券であるかどうかについての判決を下す必要がなくなり、判例となることを避られる。当時、これらのアルトコインが含まれることで、規制リスクが高いとして保有者の間で懸念が広がっており、SECが主要なアルトコインを未登録証券として指定すれば、取引所はこれらのトークンを米国の顧客向けに上場できなくなる。そのため、ほとんどのユーザーはまだ中央集権的な取引所でトークンを取引しているため、これはトークンの価格に大きな打撃を与えることを懸念していた。

証券法を分散型デジタル資産に適用することの難しさが浮き彫りに

一方で、SECは当初、さまざまな仮想通貨に証券法を広範に適用していたが、仮想通貨業界や法律の専門家から大きな法的課題と批判に直面したことで、これらの課題は、従来の証券法の枠組みを分散型デジタル資産に適用することの難しさを浮き彫りにした。

実際、エイミー・バーマン・ジャクソン（Amy Berman Jackson）判事が7月11日（木曜日）に下した最近の判決は、BUSD、Simple Earn、セカンダリーBNBの販売に関するバイナンスUSに対するSECの請求を棄却し、これらの仮想通貨トークンのプログラム販売は証券を構成しないことを示唆している。

仮想通貨や法曹界の利害関係者が注視する中、SECが訴状を修正する戦略は、デジタル資産の規制監督における新たな局面を示唆するものであり、今後を形成する可能性があるだろう。