バイナンスのベンチャーキャピタル部門は7月30日、モナドネットワーク上の流動性ステーキングプロトコル「アプリオリ（aPriori）」に投資したと 発表した 。今回の取引は、レイヤー1ネットワークであるモナドとその周辺の分散型金融（DeFi）エコシステムへの投資が相次ぐ中で行われたも。

アプリオリは、モナド上のバリデーターに持続可能なインセンティブを提供するために、流動性ステーキングトークンとMEV（マイナー抽出可能価値）の新しいメカニズムを開発することを目指しているという。モナドは、複雑で高スループットのアプリケーション向けに設計されたイーサリアムバーチャルマシン（EVM）互換のレイヤー1ネットワークだ。

「我々アプリオリは、モナド上でMEVを活用した流動性ステーキングプラットフォームを開発している」とアプリオリのCEOであるレイ氏は述べ、「高スループットの並列EVMネットワーク向けに独自に設計された新しい製品を導入することを目指している」と語った。

アプリオリは7月23日に800万ドルのシードラウンドを完了した。 クランチベース によれば、このラウンドはパンテラキャピタルが主導し、約24の投資家が参加した。このラウンドでブロックチェーンスタートアップの評価額は1億ドル以上とされたという。

もう1つのモナド上の流動性ステーキングプロトコルであるキンツ（Kintsu）は、7月に400万ドルのシードラウンドを完了している。

モナドラボは、4月にパラダイム、エレクトリックキャピタル、コインベースベンチャーズを含む資金調達で2億2500万ドルを調達している。モナドラボの評価額は30億ドルであると 報じられている 。

ギャラクシーリサーチ によれば、2024年第2四半期には、レイヤー1ブロックチェーンネットワークがベンチャーキャピタルから約4億ドルの資金調達を行っており、Web3ベンチャー投資の約12%を占めた。

「特に、レイヤー1カテゴリへの資本投資の市場シェアは、モナドとベラチェーンの取引によって6倍以上増加した。これらはそれぞれ2億2500万ドルと1億ドルを調達した」とギャラクシーリサーチは報告している。

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