ビットコインのクジラによる取引 最高値を更新した今年3月から大幅に減少
ビットコインのクジラ(大口保有者)は、3月にビットコインが新しい最高値を記録して以来、その活動を控えており、次の大規模な売買の機会を待っているようだ。
ブロックチェーン分析プラットフォームのサンティメントが 9月11日のX投稿 で「仮想通貨のクジラの取引は8月中旬以降、顕著に減少している」とのべた。
ビットコインのクジラの活動が縮小
サンティメントによれば、ビットコイン(BTC)の10万ドル以上の週次取引は、3月13日以来33.6%減少している。3月13日はビットコインが7万3679ドルの史上最高値を記録した日だ。同期間中、イーサ(ETH)の取引も72.5%減少している。
Bitcoin whales are now making 29,624 less transactions per week than they were in the March peak. Source: Santiment
サンティメントは、これは必ずしも弱気の兆候ではないと強調している。仮想通貨のクジラは、少なくとも1万BTCを保有するウォレットであり、強気市場でも弱気市場でも同様に活発に活動するためだ。
「大規模なステークホルダーは、群衆の極端な貪欲や恐怖の時に次の動きをするために、時を待っている」と付け加えた。
仮想通貨市場全体のセンチメントは「恐怖」のままであり、恐怖強欲指数は現在100点満点中31点となっている。
投資家は通常、市場センチメントが「恐怖」の時を買いの機会と見なす。ビットコインは8月13日以来0.97%下落し、5万8360ドルで取引されているが、一部のアナリストは資産がサイクルの底に達する前にさらに下落する可能性があると考えている。
Bitcoin is down 0.97% over the past 30 days. Source: CoinMarketCap
サンティメントは、ビットコインが4万5000ドルに急落すれば、恐怖・不確実性・疑念(FUD)を引き起こす可能性があり、7万ドル付近に戻れば、取り残されることへの恐怖(FOMO)を引き起こす可能性があると指摘する。
トレーダーは市場のボラティリティを懸念せず
一方、仮想通貨トレーダーは現在の市場のボラティリティが短期的なものであり、懸念すべきものだとは考えていない。
リフレキシカルの創設者アジート・クルアナ氏は9月11日に Xに投稿し 、「市場の混乱時には、全体像を見失いがちだ」と指摘。「ビットコインの価格は変動するが、基本に焦点を当て、常識を持ち、長期的なビジョンを持ち続けることが重要だ。本当の価値は時間の試練に耐える」と語った。
「かなりのボラティリティがあるが、過去数週間のものは過去にも経験してきたことだ」と仮想通貨トレーダーであるダーン・クリプト・トレード氏も 述べている 。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。
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