ビットコイン(BTC)は9月19日のウォール街での取引開始後、株価の上昇に追随し、6万3000ドルを突破した。

BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

BTCは好調な株式市場に追随

トレーディングビューのデータ によると、ビットスタンプでビットコインは6万3500ドル付近の3週間ぶりの高値を記録した。

米連邦準備制度理事会(FRB)が前日に0.5%の利下げを実施した後、米国の長期的な金融緩和政策への期待感が続いている。

株式と金はともに上昇し、株価指数S&P500は新たな史上最高値に近づいている。一方、BTC/USDはようやく3月の自身の最高値に近い重要なレジスタンスに向けて前進し始めた。

トレーディング企業QCPキャピタルはテレグラムチャンネルの購読者向け最新ニュースレターで、「米国の2年物と10年物の国債のスプレッドは、リセッションの指標として2022年7月から逆転していたが、最近+8bpsまで急上昇し、市場の楽観とリスク資産へのシフトを反映している」と述べている。

QCPは、FRBがさらなる利下げを計画しており、そのうち2回は年末までに行われるはずだと指摘した。

S&P 500 vs. BTC/USD 1-day chart. Source: TradingView

ビットコインのトレーダーたちも楽観的な見通しを示している。

仮想通貨トレーダーであるビザンティン・ジェネラル氏は現物市場を「強い」と 表現した 。一方、仮想通貨アナリストのミハエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、BTC/USDは「好調だ」と 語った 。

ヴァン・デ・ポッペは「上昇を続ける前に調整があると思うが、基本的にパウエルの発言以来、市場は上昇している。それだけだ。ただ押し目を買う余地は十分にある」と述べている。

BTC/USDT 4-hour chart. Source: Michaël van de Poppe/X

モニタリングリソースのコイングラスの最新データによると、6万4000ドルをわずかに下回る水準で上値抵抗が強まっている。

BTC liquidation heatmap (screenshot). Source: CoinGlass

機関投資家は「もはやBTCを積極的にショートしていない」

米国の現物ビットコインETFに対する今週の資金流入はまちまちだったが、機関投資家の姿勢に変化が見られたことが新たなデータで明らかになった。

オンチェーン分析プラットフォームCryptoQuantの創設者であるキ・ヨンジュ氏がXに アップロード したデータによると、機関投資家によるビットコインのショートが劇的に減少しているという。

彼はCMEグループのビットコイン先物のネットポジションのチャートとともに 「機関投資家はもはやビットコインを積極的にショートしていない」 と指摘する。「CME先物のネットポジションは過去5ヶ月で75%減少した」という。

CME Bitcoin futures net position (USD). Source: Ki Young Ju/X

一方、英投資会社 ファーサイド・インベスターズ によれば、9月18日の米国の現物ETFは流出となった。前日は1億8700万ドルの流入だったが、対照的な結果となった。

US spot Bitcoin ETF flows (screenshot). Source: Farside Investors

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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