ビットコイン　過去12ヶ月間でほぼすべての資産クラスを上回るパフォーマンス＝ヴァンエック

資産運用会社ヴァンエックの 9月19日の報告書 によれば、ビットコイン（BTC）は過去12か月間にほぼすべての資産クラスを上回るパフォーマンスを示したが、最近の価格下落が投資家は「恐怖」を感じているという。

報告書によれば、スポットBTC価格は2023年9月以来約124%上昇しており、BTCは仮想通貨の中で相対的なシェアを拡大しているという。ビットコインの時価総額は2023年9月20日時点で約1兆2500億ドルであり、仮想通貨全体の56%を占めている。ヴァンエックによれば、これは前年から約15%の増加だ。

ヴァンエックはビットコインの「長期的な強気市場」が今後も続くと予想しており、「ビットコインの投資手段としての採用は2023年とは異なる力によって突き動かされている」と付け加えた。

以前は、BTCの採用は主に個人投資家によって推進され、2023年には「インスクリプション」と呼ばれる「メディアファイルをビットコインブロックチェーンに直接保存することを可能にするウイルス的な革新」によって加速された。

2024年にインスクリプションの人気が低下したことが、ビットコインネットワークの取引手数料が前年同期比で約52%減少した要因となったと報告書は指摘する。ヴァンエックは「今年のビットコインの価格上昇は、価値の保存手段と価値移転の手段としての採用の増加によってよりよく説明される」とも説明している。

Bitcoin often outperforms following halvings. Source: VanEck

ヴァンエックのデジタル資産リサーチ部門の責任者であるマシュー・シーゲル氏が執筆した報告書によると、「ビットコインの長期的な成長は、分散型で検閲耐性のあるネットワークの需要の増加、機関投資家の採用の増加、マイニングおよび国境を越えた取引における国家の関与の増加という強力で持続的なメガテーマによって推進されている」という。

過去12か月で最大の損失を被ったのはビットコインのマイナーであり、2024年は「ひどい年」であったと報告書は指摘している。これは、ビットコインネットワークの4月の半減期が主な原因だ。半減期では4年ごとに、ブロックごとにマイニングされるBTCの数が半減する。4月のイベントで、報酬はブロックごとに6.25 BTCから3.125 BTCに減少した。

これがBTCマイナーに重くのしかかっている。ヴァンエックによれば、「ビットコインのハッシュプライス、すなわち1秒間に1兆回の暗号計算を行うことで得られる収益を測定する業界の収益性単位は、前年同期比で97%減少している」という。

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