SEC、スポットイーサリアムETF のオプション取引解禁決定を11月に延期

SECがスポットイーサリアムETF のオプション取引解禁決定を延期

SEC （米国証券取引委員会）は、複数のスポットイーサリアム（Ethereum）ETF（上場投資信託）のオプション取引の審査を2024年11月まで 延長 した事がわかった。

SEC は、イーサリアム ETF オプション取引の決定期限を 11 月中旬まで延長。2024年9月24日（火曜日）付けの提出書類で、ETHA としても知られるナスダックISE（International Securities Exchange）によるブラックロック（BlackRock）iSharesイーサリアムトラストのオプションを上場および取引するための規則変更案に関する決定の期限を延長すると述べた。

なお、ブラックロックのETHA（iShares Ethereum Trust）、BitwiseのETHW（Ethereum ETF）、グレイスケールのETHE（Ethereum Trust）、ETH（Ethereum Mini Trust）は、規制当局のオプション取引の承認を待っているファンドの一部だ。これらのファンドは当初、それぞれ2024年9月26日と27日の決定期限に直面していたが、SECは現在、この期限を、ナスダックISEの場合は11月10日、NYSE American LLCの場合は11月11日に設定されている。

今延期の決定は、証券取引法第19条（b）（2）に基づいており、この規則によってSECは、これら金融商品の承認の影響を評価するために追加の時間が必要な場合、審査期間を延長できる。ブラックロックのETHAの場合、SECは「提案された規則変更を検討するのに十分な時間」が必要であると説明した。

デジタル資産でポートフォリオを多様化へ

SEC がイーサリアム ETF に対して慎重な姿勢をとったのは、ビットコインETFのオプション取引を承認した直後のことである。

先週、ブラックロックは iShares Bitcoin Trust (IBIT) のオプション取引を承認されたものの、SEC のゴーサインには、市場操作のリスクを軽減するための厳しい制限が付いていた。スポット ビットコイン ETF とイーサリアム ETF の両方にオプション取引を導入するという提案は、これらの商品に対する投資家の大きな関心を例証。オプション取引により、トレーダーは資産の価格変動を推測したり、潜在的な損失をヘッジしたりできる。

SECが米国上場のスポットビットコインETFを承認したことを受けて、仮想通貨投資商品の需要が高まっており、この傾向は、デジタル資産でポートフォリオを多様化することへの個人投資家と機関投資家の関心の高まりを反映している。