FTX財団、50億円以上のワールドコイン(WLD)を販売か
2022年に破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXの財団はこのほど、ロックされたワールドコイン(WLD)2230万枚をオークション販売する予定であることが 分かった。
ワールドコインは、大手人工知能(AI)企業のOpenAIのサム・アルトマンCEOが立ち上げた人間認証プロジェクトだ。
販売される2230万WLDトークンの価値は執筆時点で約53億円相当となっており、市場価格の40〜75%の割引価格で販売される予定だという。
また、WLDトークンは販売後、2028年まで毎日ロック解除が行われる。具体的には、2024年12月1日〜2026年7月24日まで毎日2万0539枚、2026年7月25日〜2028年7月24日まで毎日1万3689枚ずつとなっている。
SOLやMPLXも売却済み
同財団はこれまで、債権者への借金返済を行っていくために、ソラナ(SOL)やメタプレックス(MPLX)の販売も行ってきている。
ソラナにおいては、5月末までに合計4100万SOLを売却し73億ドルの資産を得ている。またメタプレックスにおいても、35億円相当の資金を回収している。
いずれも、パンテラキャピタルやフィギュア・マーケッツなどのファンドが落札している。
一方で、同財団が保有する残りの資産は約870億円相当に上る。そのうち約790億円ほどは、 仮想通貨取引所 FTXの独自トークンFTTだ。そのため、無事借金を完済できるかどうかに疑念の声もある。
関連: FTX、26億ドル相当のソラナ(SOL)を売却|債権者からは批判集まる
入札を見送る機関も
しかし、今回のWLDトークンの販売においては、一部入札を見送る機関も存在する。
過去2880億円相当のSOLオークションに落札したフィギュア・マーケッツは、トークンの流通量が限られていることやFTXからの期待値に対する懸念から入札を見送ったという。
オークションの参加締め切りは、3日9時(日本時間)までとなっており、落札者には翌日に通知が行われる。
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