ビットコインETFのオプション取引、ETFへの流動性を大幅に増やす=QCPキャピタル
米証券取引委員会(SEC)が最新の承認を行ったことで、現物ビットコイン上場投資信託(ETF)は大幅に流動性が増加する可能性がある。
10月18日、SECはニューヨーク証券取引所(NYSE)とシカゴ・オプション取引所(CBOE)が申請していた現物ビットコインETFのオプション取引を承認した。これにより、11個の承認済みビットコインETFプロバイダーがオプション取引を提供できるようになる。
トレーディング企業QCPキャピタルは、10月19日のリサーチノートで、今回の承認がビットコインETFへの流入を大幅に増やす可能性があると指摘した。
「ETFへの一貫した流入は、機関投資家の需要が依然として強いことを示している。SECが今朝、ビットコインETFオプションのNYSEでの上場を承認したことで、ETFは持続的な流入を引きつけるために必要な流動性を得るだろう」。
ビットコインETFへの流入が続けば、ビットコインの価格が新たな史上最高値に達するのを助けることになるだろう。
BTC/USD, 1-year chart. Source: Cointelegraph
リスクオンのセンチメントが高まる
QCPキャピタルによれば、2024年の米国大統領選挙がビットコインや他の仮想通貨のようなリスクオン資産への投資家の食指を大いに動かす可能性がある。
「米国株が史上最高値に近づき、日本円が新たな弱含みの傾向を示している中、リスクオンのセンチメントは米国選挙に近づくにつれてますます強くなるだろう。これがリスク資産をさらに押し上げ、我々の『アップトーバー』のナラティブをサポートするだろう」。
市場参加者は、3週間以内に行われる米国の選挙に向けて準備を進めている。元大統領ドナルド・トランプ氏のポリマーケットでの選挙勝利の確率は、10月16日に60.2%という記録的な高さに 達した 。
BTCは6万8700ドル以上を維持できるか
ビットコインは、現在の横ばい相場からの潜在的なブレイクアウトを確認するために、週の終わりに6万8700ドルを超える必要があると、仮想通貨アナリスト、レクトキャピタル氏は指摘している。
レクトキャピタル氏は 10月18日のX投稿 で「数ヶ月にわたるチャネル上限抵抗を超えるブレイクアウトを確認する寸前にある。週の終わりがこれを維持できれば強気だ」と語った。
BTC/USD, 1-week chart. Source: Rekt Capital
今週のポジティブなETF流入が、潜在的なブレイクアウトを支える可能性がある。ビットコインETFは、10月17日に総純流入額で200億ドルの節目を 突破した 。これはビットコインETF開始から10ヶ月以内に達成した。金ベースのETFが同じ200億ドルを突破するのに約5年を要した。
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