TON、分散型金融（DeFi）をメインストリームにする鍵になる＝レポート

ジ・オープン・ネットワーク（TON）は、仮想通貨と分散型技術のメインストリームでの採用を実現する鍵となる可能性がある。

TONブロックチェーンの急速な広がりは、メッセンジャーアプリ「テレグラム」との関係に大きく依存しており、同アプリの9億5000万人以上のユーザーがTONベースのブロックチェーンアプリケーションに直接アクセスできる。

GSRのレポート によれば、このダイナミクスが、TONを分散型金融（DeFi）採用の触媒とする可能性がある。

「TONに関する注目は主にゲームやソーシャルセグメントに集中しているが、TONとテレグラムのエコシステムは、DeFiが仮想通貨ネイティブなユーザー層を超えて広がる可能性を秘めており、大きな機会を提供している」とした。

この予測は、他の仮想通貨セクターに劣っているDeFiセクターに希望をもたらす。

アルテミスのデータ によれば、2022年1月から2023年9月までに、DeFiプロトコルに関連するトークンは72%減少し、ミームコインは35%減少、スマートコントラクト関連トークンは48%減少した。

Crypto sectors price performance. Source: Artemis, GSR

 

TONはアクティブアドレスでイーサリアムを上回る

TONは、月間アクティブアドレス数でイーサリアムやレイヤー2を上回った。

TON, Ethereum, Polygon PoS, Arbitrum, OP, monthly active addresses. Source: GSR

GSRのレポートによれば、「ネットワーク上の月間アクティブアドレス数は、2023年9月にテレグラムが統合ウォレットを導入したときの約10万から、2024年9月には990万に増加した」。

これにより、TONは2024年9月に記録されたイーサリアムのアクティブアドレス数550万を上回り、アービトラム、OPメインネット、ポリゴンPoSチェーンなどの他のイーサリアムレイヤー2ネットワークやサイドチェーンを上回った。

しかしGSRのレポートは、コインベースのベースブロックチェーンやソラナは依然として月間アクティブユーザー数が多い点に留意している。

タップ・トゥ・アーンゲームと新規ユーザー

TONベースのクリッカーゲーム「ハムスターコンバット」などのタップ・トゥ・アーンゲームは、メインストリームの新しいユーザーをブロックチェーンに引き寄せている。

ハムスターコンバットは、ローンチから5か月以内に 3億ユーザーを超え 、仮想通貨史上最大のエアドロップを計画しているという。

Mobile game downloads, Hamster Kombat users Source: GSR

GSRのデータによれば、テレグラムは現在、月間アクティブユーザー数で世界第8位のソーシャルメディアプラットフォームで、9億5000万人以上のユーザーを抱えている。テレグラムという巨大なユーザーベースが、これらのゲームの成功の大きな一因だ。

Top social media platforms by monthly active users. Source: GSR

TON財団の投資ディレクター、ジャスティン・ヒュン氏は、テレグラムが仮想通貨の大規模採用の「トロイの木馬」になる可能性があると過去にコインテレグラフに 語っている 。

ヒュン氏は「2028年までに5億人をオンチェーンにするという目標を達成するには、ユーザーがフロントエンドで気づかずにブロックチェーンとやり取りするユースケースが必要だ」と語った。

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