ブラックロックの現物ビットコインETF、選挙日に40億ドルの取引高を記録

ブラックロックのiShares Bitcoin Trust（IBIT）は、米国大統領選挙の日である水曜日に最大の1日取引量を記録しました。この日、暗号通貨支持の共和党候補ドナルド・トランプがホワイトハウスを取り戻しました。

「文脈として、これは今日バークシャー、ネットフリックス、ビザのような株よりも多い取引量です」とブルームバーグのシニアETFアナリスト、エリック・バルチュナスはXでコメントしました。ETFアナリストは、トランプの勝利の翌日にIBITが取引開始から20分で10億ドルの取引量を経験したと報告しました。

IBITとともに、他の現物ビットコイン上場投資信託もかなりの1日取引量を記録し、合計60億ドルに達しました。これは3月14日以来の最大の1日取引量です。

「ほとんどのETFは平均の2倍を達成しました。驚きを絶えず提供する新しいカテゴリーにとって、全体的に素晴らしい日でした」とバルチュナスは述べました。

12のファンドは水曜日に大幅な純流入を報告し、6億2,190万ドルが製品に流入しました。流入はフィデリティのFBTCが主導し、3億870万ドルを記録しました。一方、アークと21Shares、Bitwise、GrayscaleのミニトラストのETFはそれぞれ1億ドルを超える正の流入を記録しました。GrayscaleのGBTCとVanEckのHODLも流入を記録しました。

ブラックロックのIBITは水曜日に6,900万ドル以上の純流出を記録しました。先週、IBITは21億ドルの純流入を記録し、ファンドの2番目に大きな週次流入となりました。水曜日の流入により、12のビットコインファンドの累積純流入総額は241億ドルに達しました。

ETFストアの社長であるネイト・ジェラシは、現物ビットコインETFの1日の純流入総額が今週後半に10億ドルを超える可能性があると予測しました。「今週の残りの流れを見てみましょう。直感では記録はまだ破られるだろう」とジェラシはXで書きました。

一方、現物イーサETFは昨日5,220万ドルの純流入を記録し、GrayscaleのミニトラストとフィデリティのFETHからの正の流入がありました。

トランプは昨日の大統領選挙で対立候補のカマラ・ハリスに勝利し、ハリスの226票に対して295票を獲得しました。この暗号通貨支持の候補者の勝利は市場全体の急騰を引き起こし、ビットコインは新たな史上最高値の75,350ドルを超えました。ビットコインは現在74,776ドルで取引されています。

トランプは2期目の大統領としての任期を開始する予定であり、米国証券取引委員会のゲイリー・ゲンスラー委員長を解任し、暗号通貨大統領諮問委員会を設立し、米国がビットコイン採掘で主導的な地位を占めることを約束しています。