ビットコイン（BTC）は、ドナルド・トランプ氏が米国大統領を務めた2016年11月から2020年11月までの間に約1,900%上昇した。当時、トランプ氏は仮想通貨に対して批判的な立場をとっており、2019年のツイートでビットコインを「極めて不安定」かつ「根拠のない価値」として非難したことは記憶に新しい。

BTC/USD daily price chart. Source: TradingView

しかし、トランプ氏が再び米国大統領に就任することで、今度は仮想通貨業界に対してより好意的な姿勢が期待されている。トランプ氏は米国を「ビットコイン超大国」にすることを約束し、仮想通貨業界を育成するための規制緩和を打ち出している。

11月6日のトランプ氏の当選により、ビットコインは新たな最高値である約76,400ドルに達した。TYMIO Yieldの創設者であるジョルジ・ヴェルビツキー氏は、今後数ヶ月以内にBTCが10万ドルを超える可能性があると予測している。

ビットコインは2028年までに100万ドルを超えるか?

現在のビットコイン価格から1,900%上昇した場合、1BTCあたりの価格は150万ドルを超えることになる。

これにより、ビットコインは28.5兆ドル規模の資産クラスとなり、世界最大の時価総額を持つ企業であるエヌビディアの約8倍、金の市場価値の約1.6倍となる。

BTC/USD weekly price chart. Source: TradingView

1BTCあたり100万ドルはあまりに高い目標に見えるが、この価格は長年、伝統的な金融業界や仮想通貨業界で広く予測されてきた。ARKインベストのCEOであるキャシー・ウッド氏は、BTC価格が2030年までに100万ドルを超えると予測しており、モルガン・スタンレーやメリル・リンチ、バンク・オブ・アメリカといった大手投資銀行がビットコイン市場に参入する可能性があると指摘している。

また、ドバイ拠点のナイン・ブロックス・キャピタル・マネジメントの共同創設者であるヘンリー・アルスラニアン氏は、トランプ氏の当選により、資産運用会社やファミリーオフィスなど、米国の仮想通貨業界にさらなる機関投資家が参入することを可能にすると11月6日にXで述べた。

Source: Henri Arslanian

選挙後のビットコイン価格予測：10万ドルから25万ドルまで

トランプ氏の当選後、ビットコイン市場の急激な上昇を予測するアナリストが多い。仮想通貨リサーチ会社の10xリサーチによると、BTC価格は2025年1月までに10万ドルに達する可能性があるとし、「ビットコインが6ヶ月ぶりに新高値を更新した場合、次の3ヶ月間で平均40%のリターンをもたらすことが多い」と指摘している。

独立系市場アナリストであるマグス氏は、次の12ヶ月でビットコインが25万ドルに達するとの見解を示しており、過去の米国選挙後の価格上昇を根拠に挙げている。

BTC/USD price performance after recent US elections. Source: Mags

マグス氏は次のように述べた。

「2016年の選挙後にはBTCが2,747%上昇した。2020年の選挙後には360%上昇した。2024年には親ビットコインの大統領が誕生する中、仮に240%の上昇でも1BTCあたり25万ドルになる。」

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