ビットコインは一時7万7000ドルに迫る　米大統領選後に投資家の関心高まる

ドナルド・トランプ氏が米国の経済政策を改善するとの期待を背景に、ビットコイン（BTC）関連商品の強気の流入をもたらし、ビットコインが7万7000ドルに迫っている。

ビットコイン価格は、トランプ氏が大統領選に勝利してから2日後の11月8日に7万7000ドル付近にまで迫った。リスク資産に対する投資家の新たな需要の波を引き起こした。

トレーディング企業QCPキャピタルの11月8日のリサーチノートによれば、共和党勝利に対する投資家の楽観的な見方がビットコインを7万7000ドル以上に押し上げる可能性があるという。

「昨日、現物ビットコインETFへの前例のない13億8000万ドルの純流入があり、トランプ氏の勝利と25ベーシスポイントの連邦準備制度理事会の利下げが広く予想される中、BTCは今朝早くに7万7000ドルに迫った」とQCPは記している

ビットコインは11月7日午後8時15分UTCに史上最高値の7万6999ドルに達している。

BTC/USD 15-minute chart. Source: Cointelegraph

過去のビットコイン半減期後の強気市場に見られる歴史的パターンにならえば、半減期後の強気市場は2025年第3四半期まで続くと予想される。現物ビットコインETFへの継続的な流入がBTCを新たな史上最高値に押し上げる可能性がある。

ビットゲットリサーチのチーフアナリストであるライアン・リー氏は、ビットコインが2024年末までに10万ドルを突破すると 予想している 。

ビットコインが他のリスク資産を上回るか？

ビットコインは金や伝統的な株式など他のリスク資産を上回る可能性がある。これはトランプ氏の中国への60%関税が予想されるためだ。

QCPのリサーチノートは「市場がトランプ氏の中国への60%関税案や国債増加などの財政懸念を考慮する中で、ビットコインは株式に比べてリスクプレミアムが低くなる可能性があり、他のリスク資産を上回る位置にあると考えている」と説明している。

ビットコインETFへの流入

トランプ氏の勝利の翌日、現物ビットコインETFの純流入は新たな史上最高を記録した。

ファーサイド・インベスターズのデータによれば、米国の現物ビットコインETFは11月7日に累積で13億7000万ドルを超える純流入を記録した。

Bitcoin ETF Flow (USD, million). Source: Farside Investors

QCPキャピタルによれば、選挙後の投資家の楽観的な見通しを受け、ビットコインの現物とETFの買いがますます増加する可能性があるという。「BTCの持続的な強気はフィードバックループを生み出す可能性があり、ETF流入の増加がBTC価格を押し上げ、それがさらに個人投資家の資金やファンドの買いを引き寄せる」。

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