マイクロストラテジー、ビットコイン購入の資金調達のため250万株の発行を提案
ビジネスインテリジェンス企業マイクロストラテジーは、「一般的な企業目的」を含む資金調達を目的とした株式発行を提案した。その目的には、ビットコイン(BTC)の追加購入も含まれる。同社はデジタル資産のさらなる蓄積を目指しているようだ。
1月27日の 発表によると、 マイクロストラテジーは永久優先株式の250万単位を発行する意向を示している。この株式は清算優先権を持ち、固定利率で配当が支払われるタイプの株式であり、保有者は普通株式への転換オプションも有している。
同社によると、今回の株式発行では1株あたり100ドルの清算優先権が設定され、配当は3月31日から四半期ごとに支払われる予定だ。
マイクロストラテジーは、「今回の発行による純収益を、ビットコインの購入や運転資金を含む一般的な企業目的に使用する」と述べている。
発表の中で、マイクロストラテジーは自社を「世界初かつ最大のビットコイン財務会社」と位置付けており、ビジネスインテリジェンスソフトウェアがもはや主要事業ではないことを示唆している。
2023年第3四半期において、同社の収益は前年同期比で10.3%減少し、1億1610万ドルとなった。また、粗利益率も前年同期の79.4%から70.4%に低下している。
それにもかかわらず、同社はビットコイン保有において5.1%の利回りを達成したと発表しており、これは暗号資産における新たな業績指標と位置付けられている。
ビットコイン購入を加速
マイクロストラテジーは、デジタル資産の蓄積を目的として420億ドルの資金調達計画を発表して以降、ビットコインの購入を加速させている。同社の「21/21プラン」は、210億ドルの株式と210億ドルの固定収益証券で構成されている。
同社は、ドナルド・トランプ氏が米国大統領に就任する直前、1万1000BTCを平均価格約10万1191ドルで購入した。この購入は同社にとって最大規模のものの1つとなっている。
Source: Michael Saylor
さらに、2024年11月には、54億ドルで5万5000BTCを取得し、同社の過去最大の購入記録を更新した。
ビットコイン採掘業者もマイクロストラテジーの戦略に倣い、自社のデジタル資産蓄積を進めている。デジタルマイニングソリューションズとBitcoinMiningStockの1月7日の報告によれば、「2024年には、ビットコインマイナーの間でマイニングしたビットコインをより多く保有し、売却を控える動きが顕著になった」とされている。
また、セムラー・サイエンティフィック(Semler Scientific)、KULRテクノロジー、メタプラネット(Metaplanet)など、他の上場企業もビットコインを財務諸表に追加している。
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