米国上院議員ウォーレン、商務長官候補ルートニックにテザーとの関係説明を要求

1月29日、アメリカの民主党上院議員エリザベス・ウォーレンは、トランプ大統領が商務長官に指名したハワード・ルットニックに対し、彼と彼の会社カンター・フィッツジェラルドLPのテザーとの関係について説明を求め、ルットニックの水曜日の承認公聴会を前に利益相反の可能性について疑問を投げかけました。

ウォーレンは火曜日にルットニックに宛てた書簡で、テザー・ホールディングス・リミテッドとの関係について、彼とカンター・フィッツジェラルドがステーブルコイン発行者にどれだけ投資したかを尋ねました。また、テザーが「KYC」ルール、国際制裁、銀行秘密法におけるマネーロンダリング防止法に準拠しているかどうかを確認するために行ったデューデリジェンスの詳細を求めました。ルットニックは財務開示書にテザーやその他の暗号通貨投資を記載していませんが、少なくとも8億600万ドル相当の資産と、彼が関与している800以上の法的実体を記載しています。カンター・フィッツジェラルドはテザーの株式を保有し、その運営に関与しています。ルットニックは倫理協定で、米国上院の承認を受けた場合、カンター・フィッツジェラルドおよびその関連会社のすべての持分を売却すると述べています。

ウォーレンは書簡の中で、これらの措置が利益相反を回避するのに十分かどうかを疑問視し、ルットニックがテザーの著名な支持者であり、テザーの億万長者の最高財務責任者ジャンカルロ・デヴァシニとの関係を指摘しました。テザーは声明で、KYCルールに準拠しており、違法行為を防ぐために法執行機関と自主的に協力していると述べています。テザーは犯罪者との関係を否定し、違法行為の収益を凍結するために法執行機関と協力していると述べています。

さらに、ウォーレンは、トランプ移行チームの共同議長であるルットニックに、新政権の関係者とテザーについてどのような議論を行ったかを説明するよう求めています。また、ルットニックが会社との個人的な関係を維持していること（彼の2人の息子がカンター・フィッツジェラルド・グループで働いている）を指摘し、持分を売却した後もルットニックが影響力を行使し続ける可能性を懸念しています。（ブルームバーグ）