旧正月とビットコイン 過去10年で期間中に平均21.1%の上昇 蛇年のミームコインも出現
旧正月は世界的な祝祭となり、ビットコイン(BTC)や仮想通貨市場にとっても好調な時期とされている。デジタル版の紅包(お年玉)の普及、干支にちなんだミームコインの誕生、アジア時間帯での取引増加など、さまざまな影響が見られる。
2025年もこの傾向をたどっているようだ。1月29日の旧正月に合わせ、仮想通貨取引所はユーザーにデジタル紅包を配布し、蛇をテーマにしたミームコインが市場を席巻している。そして、例年通りアジア時間帯でのビットコイン取引が活発化し始めている。
1月14日の週には、欧米の取引時間帯でのビットコイン取引が全体の56.15%を占め、アジアの取引時間帯は43.85%だった。しかし、その後7日間でアジアの時間帯は46.45%まで増加し、欧米の時間帯は53.54%に低下した。
1月27日には、アジアの時間帯が49.55%、欧米の時間帯が50.45%とほぼ均等までになった。
旧正月に向けてアジアと欧米のBTC取引高は均衡に近づく Source: IntoTheBlock
旧正月とビットコインの値動き
デジタル資産サービス企業マトリクスポートによれば、旧正月に向けたアジアでの取引高の急増は長年のパターンを反映している。過去10年間で1月はビットコインにとって2番目に悪い月で、平均1%の下落を記録している(最悪の月は9月で3%の下落だ)。
対照的に、2月は平均14%の上昇を記録し、10月の23%に次ぐ水準だ(仮想通貨コミュニティは10月のことを「アップトーバー」と呼んでいる)。
旧正月におけるビットコインの上昇 Source: Matrixport
旧正月の日付は毎年異なるが、一般的に1月下旬から2月上旬にかけてである。マトリクスポートによれば、旧正月期間中のビットコインの実績は最も一貫している。旧正月の前後10日間で、ビットコインは平均21.1%の上昇をみせている。
マトリクスポートのレポートによれば、「過去12年間でビットコインは11回、旧正月期間中にプラスのリターンを達成し、この期間中の利益を生む成功率は83%となっている」。
1月27日、ビットコインはドナルド・トランプ米大統領の当選以来初めて10万ドルを下回った。中国のAIアプリ「DeepSeek」がアップルのApp Storeランキングで急上昇し、投資家を動揺させ、米中によるAI軍拡競争への懸念を強めた。しかし、ビットコインは旧正月の前日に再び10万ドルの水準に回復した。
ミームコインが干支の波に乗る
2024年は、米証券取引委員会が初めて現物ビットコイン上場投資信託(ETF)を承認したことで、仮想通貨にとって重要な節目となった。この画期的な決定を受け、機関投資家による仮想通貨受け入れが広まった。
2025年にはミームコインに焦点が移った。トランプ氏自身がミームコインを立ち上げ、その後ファーストレディのトークンが続いた。
さらに旧正月は、今年の干支である「蛇」に関連した投機的熱狂をもたらした。いくつかの蛇をテーマにしたトークンが市場に登場し、投資家を狙っている。
ソラナ市場に登場した注目のトークン「ザ・イヤー・オブ・ザ・スネーク」は、一時的に時価総額170万ドルに達したが、その後100万ドルを下回った。イーサリアムベースの「チャイニーズニューイヤー」は、1月28日に119194%の上昇を記録し、時価総額700万ドルに達した。
蛇をテーマにしたミームコインが登場. Source: Birdseye
仮想通貨が旧正月の伝統を現代化
旧正月にお金を贈ることは、東アジア全域で長く続く伝統であり、尊敬、繁栄、幸運を象徴している。
韓国のソルラルでは、若者たちは年長者を敬い、その見返りに封筒に入ったお金を受け取る。中国では、お金は赤い封筒に入れて贈られ、赤は幸運と繁栄を象徴している。この深く根付いた伝統はデジタル時代に適応している。
中国政府は、中央銀行デジタル通貨(CBDC)を活用して、デジタル紅包のコンセプトを受け入れ、この慣習を 現代化している 。中国政府は仮想通貨に対して厳しい姿勢だが、CBDCの普及を促進するためにデジタル人民元の紅包をエアドロップしている。
企業もこの伝統を利用している。Crypto.comのような仮想通貨取引所は、この旧正月シーズンにユーザーにデジタル紅包としてビットコインを配布している。
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