ビットコインが8万1000ドルを回復 ── 米国株の反発とともに上昇
ビットコイン(BTC)は3月11日、米国株が急落からの回復を試みる中で短期的な上昇を見せ、8万1000ドルを回復した。
BTC/USD 1-hour chart. Source: Cointelegraph/TradingView
短期的なショートスクイーズへの期待
TradingViewのデータ によると、ビットコインは1日で約4%上昇した。
この前日、ウォール街の取引では米国経済のリセッション(景気後退)懸念が高まり、リスク資産の投資家が市場から逃避したことで、ビットコインは4カ月ぶりの安値をつけた。SP 500は2.7%下落し、ナスダック総合指数は4%の下落で取引を終えた。しかし、記事執筆時点では、ナスダック100先物が9月以来の安値から0.4%回復している。
トレーディングリソースのコベイシレターは、Xの投稿で「大規模なショートスクイーズがそろそろ起こるのでは?」と 指摘し 、リスク資産の市場心理が「極端な恐怖」レベルにあることを強調した。
「長期的に見て、市場は一直線に動き続けることはない。最終的にはショートスクイーズが避けられない」
Nasdaq 100 futures 1-day chart. Source: Cointelegraph/TradingView
コベイシや他のアナリストは、VIX(恐怖指数)の異常な高水準を根拠に、持続的な回復の可能性を示唆している。
エコノミストであり、複数のビットコイン価格予測ツールを開発したティモシー・ピーターソン氏は、「VIXがこれより高かったのは過去34年間で11%しかない」 と指摘し 、こう続けた。
「言い換えれば、今日が底値である確率は89%だ」
VIX volatility index. Source: Timothy Peterson/X
ビットコインの今後の展開に慎重な見方も
ビットコインは一時ビットスタンプで7万6600ドルまで下落した後に反発した。
トレーダーのキャス・アベ氏は「4時間足チャートで強気のダイバージェンスが発生した」と指摘し、次のように述べた。
「これは完全なトレンド転換とは言えないが、短期的な上昇は間近に迫っているようだ」
BTC/USD 4-hour chart with RSI data. Source: Case Abbe/X
一方で、トレーダー兼アナリストのレクト・キャピタル氏は、より持続的な価格回復を確認するためには、日足チャートのRSI(相対力指数)の動向を注視すべきだと指摘している。
しかし、市場全体の見通しについては依然として慎重な見方が強い。匿名のXユーザーであるHTL-NL氏は、ビットコインが過去最高値を更新する可能性は 低いと判断し 、「これは仮想通貨市場だけの問題ではない」とコメントした。
BTC/USDT 1-day chart. Source: HTL-NL/X
同氏はSP 500先物のチャートを引用しながら、「これはすべてのリスク資産に起こっていることだ。おそらく、米国はリセッション(景気後退)に突入しようとしている」と述べた。
SP 500 futures 1-day chart. Source: HTL-NL/X
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