トルコの資本市場委員会、CASP向け新規則導入で仮想通貨規制を強化

トルコが新規則導入で仮想通貨規制を強化

トルコのCMB（資本市場委員会）は、CASP（仮想通貨資産サービスプロバイダー）に重点を置いた規制更新を発表した。

トルコは2025年3月13日（木曜日）、仮想通貨取引所、カストディアン、ウォレットサービスプロバイダーを含むCASPのライセンスと運営に重点を置いた新規則と運用に関する2つの規制文書を発表。今回の動きは、堅牢な仮想通貨規制の必要性がかつてないほど切迫するなか、より多くの国が新規則を導入し、仮想通貨市場がますます脅威に直面している重要な時期に行われた。トルコにおける最新の規制更新は、より安全で透明性の高い仮想通貨市場の構築を目指した大きな一歩と言える。

この枠組みにより、CMBは仮想通貨プラットフォームを完全に監視できるようになり、国内および国際基準への準拠が保証される。また、設立資本、役員の経歴、株主規則などを含む、トルコでの仮想通貨サービスの設立と提供に関する基準と要件も設定している。

トルコが仮想通貨規制におけるCASPに焦点

トルコ資本市場委員会は、CASPのライセンス、運用監督、コンプライアンスの実施を含む、仮想通貨資産プラットフォームの包括的な規制監督を引き受けている。

CMBは、仮想通貨取引所、カストディアン、ウォレットサービスを含むCASPの規制フレームワークを発表し、新たな規則により、CMBは包括的な監督を実施し、CASPが国内および国際規制基準に準拠していることを確認できる。このフレームワークでは、トルコで仮想通貨資産サービスを確立および運用するための特定の基準と要件も概説しています。

2024年12月、トルコは、仮想通貨に関連する詐欺行為の増加に対処するために、AML（マネーロンダリング防止）ルールを導入した。この措置により、15,000トルコリラ（約6万円）を超える取引については、ユーザーの身元をCASPに開示することが義務付けられた。トルコの最新規制は、AML規則の強化にもつながると予想されており、新しい規則により、CMBはCASPに、キャンセルされた取引や未実行の取引を含む詳細な取引データを記録し、維持することを義務付けている。

仮想通貨規制の概要

増大する仮想通貨の脅威と攻撃に対処するため、世界中の国々が厳格な規制を導入している。

トルコの規制は、エルサルバドルがパラグアイと協力して仮想通貨規則を強化する計画を受けて発表されている。韓国のFIU（金融情報局）は、AML法を強化しており、仮想通貨犯罪への取り組みに引き続き尽力するFIUは、規制の潜在的な影響について議論している。

トルコの規制当局による最新の動きは、世界の仮想通貨規制環境における重要な進展を示唆。世界の仮想通貨環境が進化し続ける中、他の国々もそれに追随し、仮想通貨分野で高まる脅威と機会に対処するために独自の規制枠組みを導入する可能性がある。