グレースケール、ナスダックにアバランチ(Avalanche)ETFを申請
グレースケールがナスダックにアバランチETFを申請
米国のデジタル通貨資産管理を手掛ける グレースケール (Grayscale)が SEC (米国証券取引委員会)にアバランチETFの提供を申請した。
ナスダックは、グレイスケールのスポットアバランチETF、グレイスケールアバランチトラスト(Grayscale Avalanche Trust/AVAX)の上場と取引の承認を求めて、SECにフォーム19b-4を 提出 。同社は、AVAX ETFの提供を申請した2番目の資産運用会社であり、承認されれば、ETFは直接保有され、投資家は従来の証券口座を通じてアバランチネットワークのネイティブトークンに投資できる。
今提案は既存のアバランチトラストをスポットETFに変換
今提案は、デジタル資産への機関投資家の関心が高まる中、AVAXへのエクスポージャーを提供するもので、現時点で指定のティッカーシンボルはない。
この申請は、機関投資家の関心が高まっていることを示しているが、SECはビットコイン(Bitcoin/BTC)とイーサリアム(Ethereum/ETH)以外のスポット仮想通貨ETFをまだ承認していない。
提案されたETFは、2024年8月に私募として立ち上げられた同社既存のアバランチトラストをスポットETFに変換するもので、申請書によると、コインベース・カストディ(Coinbase Custody)がファンドのカストディアン(※1)を務め、BNYメロン(BNY Mellon)が管理者および振替代理人を務める予定だ。
投資家に代わって仮想通貨の保管や管理をする金融機関のこと
同社はプレスリリースの中で、今プロジェクトをスケーラビリティ、セキュリティ、分散化に重点を置いた「3チェーンのスマートコントラクト・プラットフォーム」と表現したうえで、現実世界の資産トークン化におけるアバランチの役割を強調している。
アルトコインETFの申請を続けるグレースケール
同社は、新しいSEC政権下で複数のアルトコインETFの申請を続けており、マーク・ウエダ(Mark Uyeda)暫定委員長は、仮想通貨業界にとって規制に優しい環境を作ろうとしている。
米国SEC委員長候補のポール・アトキンス(Paul Atkins)氏も、業界に対する規制の明確化を優先する計画だと明言。市場専門家のネイト・ジェラシ(Nate Geraci)氏は、XRP(Ripple/XRP)、ソラナ(Solana/SOL)、ドージコイン(Dogecoin/DOGE)、カルダノ(Cardano/ADA)、スイ(Sui/SUI)、ヘデラ(Hedera/HBAR)、ポルカドット(Polkadot/DOT)、ライトコイン、アプトス(Aptos/APT)、アクセラー(Axelar/AXL)などの申請を含む、SECのデスクを襲った一連のアルトコインETFについても強調している。
アバランチ・トラストに先立ち、ビットコイン、イーサリアム、ソラナ、リップル、AVAXなどの複数の資産を含むデジタル・ラージ・キャップ・ファンド(GDLC)を通じてAVAXへのエクスポージャーをすでに提供。ファンドのスポンサーとして同社は、規制されたアクセス可能な方法でAVAXへのエクスポージャーを投資家に提供し、仮想通貨投資オプションのスイートを拡大することを目指している。なお、AVAX以外にも、同社はXRP、ソラナ、ライトコイン(Litecoin/LTC)、ポルカドット(Polkadot/DOT)など他のデジタル資産に紐づくETFの規制当局による承認も求めている。
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