トランプ大統領、仮想通貨取引所ビットメックスの共同設立者を恩赦

• ドナルド・トランプ米大統領は、BitMEXの共同創設者アーサー・ヘイズ、ベンジャミン・デロ、サミュエル・リードの3人を恩赦した。
• CNBCは、トランプ大統領がニコラの創業者トレバー・ミルトン氏も恩赦したと報じている。
• 米国大統領は今年初め、シルクロードの創始者ロス・ウルブリヒト氏に恩赦を与えた。

ドナルド・トランプ米大統領は、仮想通貨取引所ビットメックスの共同創業者3人、アーサー・ヘイズ、ベンジャミン・デロ、サミュエル・リードに恩赦を与えた。2025年3月27日に発布された恩赦は、トランプ大統領の仮想通貨支持姿勢が強まる中でのもので、今年初めにシルクロードの創設者ロス・ウルブリヒトに与えられた恩赦に続くものとなる。

トランプ大統領、BitMEXの共同創設者を恩赦

CNBC によると、トランプ大統領による仮想通貨関係者への最新の恩赦は、2020年に連邦訴追を受けたBitMEXの3人に対するもので、マネーロンダリングの容疑も含まれていた。米司法省は、適切なマネーロンダリング対策（AML）管理なしに米国の顧客がプラットフォーム上で取引することを故意に許可し、銀行秘密法に違反したとして創設者らを告発していた。参加にはメールアドレスだけで済むこともあった。BitMEXが米国市場から公式に撤退したにもかかわらず、当局はこの動きを「見せかけ」と呼び、プラットフォームは引き続き米国のユーザーに秘密裏にサービスを提供していたと非難した。サミュエル・リードは2022年に有罪を認め、1,000万ドルの罰金を支払い、取引所自体は法的影響に直面し、2025年に銀行秘密法違反で有罪を認め、1億ドルの罰金に同意した。ヘイズとデロはまた、プラットフォームの監督が不十分だったために違法な金融活動が可能になったとして起訴された。デロは2021年に米国当局に 出頭した 。ビットメックスの共同創設者3人に加え、トランプ大統領は電気トラックメーカー、ニコラの創設者トレバー・ミルトンにも恩赦を与えた。ミルトンは証券詐欺で有罪判決を受けていた。ビットメックスの共同創設者3人を恩赦する決定を受けて、一部の仮想通貨評論家や愛好家は、バイナンスの元創設者兼CEOのチャンポン・ジャオも恩赦の対象になるかどうか検討している。2023年後半にバイナンスのCEOを辞任したCZは、米国で4ヶ月の懲役刑に服した。一方、投獄されたFTXの創設者で元CEOのサム・バンクマン・フリードが、部下を使ってトランプ大統領に恩赦を求めているとの報道もある。