米リパブリック、暗号資産取引企業INXを最大6,000万ドルで買収へ
米リパブリック、INXを最大6,000万ドルで買収へ
デジタル証券および暗号資産(仮想通貨)の取引プラットフォームを提供するINX Digital Company(INX)が、米グローバル金融企業のリパブリック(Republic)との間で、最大6,000万ドル(約88億円)となる買収契約を締結したと4月3日に発表した。
今回の取引に基づき、リパブリックの完全子会社であるリパブリック・ストラテジック・アクイジション(Republic Strategic Acquisition)が、リパブリックが既に所有している分を除くINXの発行済み普通株式を全て取得するという。また、本取引は8ヶ月以内に完了予定とのこと。
この取引後にリパブリックは、INXを自社の事業に完全に統合するという。なおリパブリックは2023年6月、INXに対し525万ドル(約7億6,700万円)を出資し、INXの株式約9.5%を取得していた。
INXの買収によりリパブリックは、ブロックチェーン投資分野を拡充し、デジタル資産、現実資産(RWA)、暗号資産の分野で、資本調達、セキュリティトークンの取引、二次市場への参入をシームレスに行うための経路を創出するとしている。
また今回の買収は、個人投資家にとってより幅広いトークン化された資産へのアクセスと、規制された環境での取引の新たな機会を意味するとのこと。企業や発行者にとっては、トークン化を通じて資本を調達するための、簡単で規制に準拠した方法が提供されるという。
機関投資家については、流動性と効率性が向上した、現実世界の資産とセキュリティトークンの構造化された市場の恩恵を受けることになるとのこと。
「リパブリックがプライマリーオファリングを主導し、INXがセカンダリー市場取引の規制されたプラットフォームを提供することで、統合された企業はシームレスでよりダイナミックな投資体験を生み出す」と述べられている。
リパブリックは2016年設立の米ニューヨークに拠点を置くグローバル金融企業だ。
同社は、投資家がスタートアップ企業に最低10ドルから投資できるプラットフォームを提供しており、ユーザーは不動産や暗号資産、ブロックチェーンプロジェクト、ゲーム開発企業などに投資を行える。
また同社は、ベンチャーキャピタルのギャラクシーインタラクティブ(Galaxy Interactive)や大手金融機関のモルガンスタンレー(Morgan Stanley)などから支援を受け、1500社以上の企業と100カ国以上から集まった約300万人のユーザーを有しているという。現在は米国をはじめ、英国、アラブ首長国連邦(UAE)、韓国、シンガポールで事業展開を行っている。
参考: INX
画像:PIXTA
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